Photo:ARNOLD GROSCHEL自分の一部でありながら意識しきれない自分=”自己”という
自ら手に負えないものを抱える「繊細で壊れやすいいきもの」
人間とは、いったいなにものなのか。
フロイトによる心理学的造語をタイトルと、
『記憶』という言葉を一つのキーワードとしながら、
「心と身体のブラックホール」(潜在的なもの)、「自己」について考察。
“Es”…―無意識的心理過程― そのままの状態では決して意識されないもの。
意識外で自分を突き動かすエネルギーを意味するフロイトによる心理学的造語。
批評:
林檎を取り合うリレーションのシーンや、紗幕に映像がプロジェクトされる重層的なダンスシーンなど、肉体と身体が交感するスリリングなプレゼンテーションが魅力的。
榎本了壱
ATAMATOTE International Monthly
【振付・構成】 岩淵多喜子
【共同振付・出演】 太田ゆかり 大塚啓一 金森裕 本原章一 若松智子
【映像美術】 Thomas Gray
【音楽】 シューベルト、バッハ、アルヴォ・ペルト、ノイズアート、アルベルト・モレリ&ステファノ アカラニ
【衣装コーディネート】 北村教子
【上 演 時間】 約75分
2001年2月 第5回パークタワー・ネクストダンス・フェスティバル(パークタワーホール/東京)
助成:(財)セゾン文化財団/協賛:アサヒビール(株)/後援:ブリティッシュカウンシル
主催:パークタワーアートプログラム/共催:(財)セゾン文化財団/提供 東京ガス都市開発(株)